みなさん、ユマニチュード(Humanitude)をご存知でしょうか?

ユマニチュードとは、「人間らしさ」を意味する、フランス発祥の認知症ケアの一つです。最近では、日本の医療や介護の現場でも知られるようになりました。

もともとは認知症の人や高齢者に限らず、ケアを必要とするすべての人に向けた、知覚・感覚・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法のことを言います。

「見る」「話す」「触れる」「立つ」という人間の持つ特性に働きかけることによって、ケアを行う人は常に「あなたは大切な存在です」「あなたのことを大切に思っています」というメッセージをケアを必要とする人に発信し続けることが重要です。

それによって人は自分が唯一の存在として、自分が尊重されていると感じることができます。ユマニチュードとはケアを必要とする人の人間らしさを尊重し、それを伝えるための哲学と技術なのです。

成年後見人の大きな仕事のひとつとして、「身上監護」があります。残念ながら、司法書士は介護の専門家ではありませんので、ご本人の生活環境を整え、サポートをしてくれる人たちを見つけることはできても、直接介護をするということはできません。

しかし、その人の「人間らしさ」を尊重するという思いをもって、広い意味での「ケア」をすることはできるはずです。このユマニチュードの考え方に出会ったことで、今後、ご本人様との接し方について、より深く考えていこうと思っています。